エース髙橋が痛恨被弾
2025/08/12
初戦敗退に肩を落とす豊橋中央ナイン(阪神甲子園球場で)
第107回全国高校野球選手権大会は11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で第6日の4試合が行われた。第4試合は愛知代表で初出場の豊橋中央が2―3で日大三(西東京)に惜敗。何度も好機を作ったが最後の1本が出ず涙をのんだ。
前日の雨天順延に続いて豪雨の影響で試合中止も懸念されたが、友情応援で参加した東邦高校マーチングバンド部やバス13台で駆けつけた地元の人々など、アルプススタンドを埋め尽くす大応援団を背に、豊橋中央ナインは聖地・甲子園の戦いを楽しんだ。
試合は、激しい雨が降り続く中で両エースが投げ合う緊迫の投手戦となった。日大三は3回に中軸の連打で2点先制。豊橋中央は、6回に砂田隆晴と松井蓮太朗の連打で一、二塁とし、代打・小原圭大郎の鋭い打球を左翼手が後逸、走者2人がかえって試合を振り出しに戻した。
日大三の強力打線に対し、エース髙橋大喜地(3年)は松井捕手と連携を取り丁寧な投球でピンチを抑えていたが、終盤8回に内角直球の勝負球を四番打者に左翼席まで運ばれ、最後まで勝利への執念を見せたがあと一歩及ばなかった。
試合後、萩本将光監督は「悔しい。子どもたちは最後まで一生懸命戦ったが、甲子園で勝つ難しさを感じた。一球の怖さを知った試合だった」と話し、東邦高校や学校関係者の応援に感謝を伝えた。
好機で凡退の砂田隆晴主将は「自分の弱さが出た。本当に悔しい。あと1点が取れなかった」とあふれる涙を拭いながら惜敗を振り返った。
結果は次の通り。
▼2回戦
【阪神甲子園球場】
豊橋中央(愛知)
000002000-2
00200001χ-3
日大三(西東京)
(豊)髙橋―松井(日)近藤―竹中