豊富な貝類標本 研究利用拡大に期待

豊橋市自然史博物館で13日と14日/初の軟体動物学会開催

2025/12/06

豊橋市自然史博物館に収蔵されている貝類の標本(提供)

 豊富な貝類の標本を所蔵する豊橋市自然史博物館で13、14両日、貝類など軟体動物の研究者らの学会が初めて大会を開く。全国から集まる研究者に、同博物館が誇る貴重なコレクションの存在を広く知らせる機会になりそうだ。

 軟体動物多様性学会の大会は、毎年全国各地の博物館や大学を会場に開かれている。今年度の大会には研究者のほか、貝類に興味がある一般市民など計40人近くが参加し、最新の研究成果の発表と情報交換が行われる予定だ。

 市自然史博物館で貝類を担当する西浩孝・主任学芸員は「全国からいろんな研究者がやって来る。活発な議論が交わされ、有意義な大会になることを期待している」と話す。

 西さんによると、同博物館では貝類の標本を約19万点収蔵している。その大部分は、以前に貝類のアマチュア研究家4人から寄贈されたものだ。愛知県内で有数の自然科学系の博物館であることから、寄贈先に選ばれたという。

 西さんは、大会をきっかけに「二枚貝や巻貝など豊富にある標本を、全国の研究者に知ってもらえる」と指摘。今後のさらなる研究利用につながるのではと予想する。

 大会2日目の午後には、市民が参加できる普及講演会が開かれる。きしわだ自然資料館(大阪府岸和田市)の柏尾翔学芸員が、砂の隙間に棲む小さなウミウシについて講演する。小学3年生以上が対象。自然史博物館のウェブサイトから申し込む。定員は60人。参加無料。

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豊橋市自然史博物館に収蔵されている貝類の標本(提供)

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