PRIDE指標で豊橋技科大
2025/12/06

活動について話す和田さん㊧と沼野副センター長
ダイバーシティ(人材の多様性)を尊重した大学運営に取り組む豊橋技術科学大学は、性的マイノリティに対する取り組みを評価した「PRIDE指標」で、3年連続の「シルバー認定」を取得した。
PRIDEは、LGBTQ(性的マイノリティ)への配慮や取り組みを、組織の行動宣言や啓発活動、人事制度など5項目で評価する、一般社団法人「work with Pride」が策定した指標。同大学は2020年、ダイバーシティ推進宣言「EQUAL」を発表し、23年に初めてシルバー認定を取得した。
今年も、ダイバーシティ推進センターがシンポジウムや女子卒業生を招いた講演会を開催。ダイバーシティ活動支援学生が中心となり、女子学生のためのランチ交流会やモルック(年齢、性別等に関わらず楽しめるユニバーサルスポーツ)大会の開催、広報活動などに取り組み、これらも評価されて3年連続のシルバー認定となった。
5日の定例記者会見で、同センターの沼野利佳副センター長は、53団体がシルバーを取得した中で大学は技科大だけだったと説明。「ゴールド認定」に向けては「LGBTQの相談窓口と資格を持った相談員が必要」と述べた。
活動支援学生の中心となった和田寿海さん(博士前期課程1年)は、「年齢、性別、専攻を超えた交流が自然と生まれ、ダイバーシティへの認知度や理解を向上できた」と活動の成果を語った。