2025年度の全建賞受賞

通算8度目/豊橋市のつつじが丘保育園整備事業/技術系人材の確保・育成結実

2026/08/14

つつじが丘保育園(豊橋市提供)

 豊橋市のつつじが丘保育園(同市佐藤5)の整備事業が、2025年度の全建賞(一般枠・建築部門)に選ばれた。市として同賞を受けたのは8回目。度重なる受賞の背景には、地域公共インフラの担い手育成による技術力確保の蓄積が垣間見える。

 全日本建設技術協会主催の全建賞は1953年に創設された、社会資本整備の分野で権威ある賞。国や都道府県、市町村などが実施した事業を対象に、25年度は計268事業の応募があったという。

 同保育園は、老朽化した旧新吉(しんよし)保育園(同市新吉町)の新築移転に伴い、昨年4月に開園した。木造2階建ての園舎は、中庭を縁側がぐるりと囲み、屋外と屋内が緩やかにつながっている。

 整備にあたり、市は全国でも珍しい公共施設の学生コンペティションを初めて実施。応募した全国114組の中から選ばれた当時名古屋工業大学のチームが設計に主体的に関わった。こうした学生が参画する取り組みに加え、部材に東三河産の木材を活用したことも評価された。

 市建築課の松井孝誌課長補佐は「光栄なこと」と受賞を喜ぶ。学生コンペの試みは「学生にとって大きな刺激になったと思う」と、その教育的効果を指摘。技術職員にとっては、フレッシュなアイデアに触れられたことが良かったという。

 同市は1982年度に初めて全建賞を受賞して以来、総合福祉センター「あいトピア」(03年度)や、こども未来館(08年度)、道の駅「とよはし」(19年度)などで受賞を重ねてきた。

 この間、市は技術系職員を継続的に採用し、育成に力を入れてきた。人的リソースを確保することで技術力を維持している。

 松井課長補佐は、今回の受賞事業を通じて「勉強したことを生かしていきたい」と意気込みを語った。

全建賞の賞状(同)

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