県が豊川渇水8カ月の取り組みまとめ

歴史的水不足の記録、節水243日 減圧や生産調整

2026/08/14

 宇連ダムの枯渇など過去最大級の水不足に見舞われた豊川用水について、愛知県は、昨年8月から約8カ月に及んだ渇水対策の概要をまとめた。県や地元5市、民間企業が連携し、市民生活や地域経済への重大な打撃を回避した取り組みを記録している。

 まとめによると、今回の節水期間は2025年8月29日から26年4月28日までの243日間に達した。節水率は最大で農水・工水50%、水道30%まで強化され、3月には宇連ダムの貯水量がゼロとなった。県企業庁は緊急渇水対策本部を設置して計91日間にわたり情報収集や啓発活動を展開し、豊川本川からの緊急取水や他水系からの導水を実施した。

 水道用水では、節水率が20%を超えると市民からの問い合わせが急増。水道を供給する東三河5市では、夜間の水道使用自粛を呼びかける「ノータッチ運動」や減圧給水、自己水源の井戸活用を推進した。街頭やSNSによる節水広報に注力した結果、節水率の高まりとともに市民からの相談も急増した。

 工業用水を利用する事業者も厳しい対応を迫られた。冷却装置の停止や排水の再利用、県外からの水運搬など追加コストを伴う措置を講じた。節水率が40%を超えると生産調整や作業効率の低下といった影響が顕在化したが、関係機関が一体となって乗り切った。県がまとめた資料は、県の公式ホームページで見ることができる。

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