児童犠牲日に「御安泰」

豊川市で専門講座「学校日誌に見る戦争の真実」

2026/09/13

講座では学校日誌で戦時中の出来事を振り返った(豊川市平和交流館で)

 豊川市は12日、豊川外軍工廠(こうしょう)平和公園内の平和交流館で専門講座「学校日誌に見る戦争の真実」を開き、市民ら約50人が参加した。

 学習院大学名誉教授の斉藤利彦さんが講師を務め、全国の小学校に残された、旧国民学校時代で太平洋戦争中の学校日誌の記述内容から、当時の状況や風潮などを分析した。

 日誌には、地元の若者の出征や戦死者を迎える英霊、陸軍や海軍の兵士募集や満州開拓に関する出来事が記されている。宮崎県西小林国民学校の日誌では敵機の襲来で児童9人が死亡した日の欄に着目。冒頭に天皇の御真影が「御安泰」と書かれていることに「子どもが亡くなった惨禍で、いったい何が御安泰なのか。強烈な違和感を覚える。これが天皇制公教育の一つの姿だ」と指摘した。

 豊川市内の小学校にも残る7冊の学校日誌を見たという斉藤さんは「戦争を語る人が亡くなっていく中、学校日誌のような資料は今後ますます重要になってくる。大切に保管してほしい」と願った。

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