一夜にして広範囲で被害/田原署が対策呼びかけ
2026/09/20

銅線が切断された配電盤(田原署提供)
田原市内で今月10日から11日にかけて、ビニールハウスに設置している配電盤のケーブルが盗まれる被害が連続発生した。一夜で市内広範囲の農家が被害に遭い、電照菊などの栽培に影響が出ている。田原署は、防犯対策を呼びかけている。
署によると、10日夕方から11日早朝にかけて30件以上の被害が出た。ビニールハウス外に設けてある配電盤につながるケーブルが切断されて持ち去られていた。
江比間町から伊良湖岬までの国道259沿いの被害が目立ち、国道42号沿いの池尻町や若見町でも数件の被害があった。複数人による車両を使った犯行とみられる。
市内では近年、畑の真ちゅう製バルブや側溝のフタ「グレーチング」が盗まれる被害などが起きていた。今年6月に「金属盗対策法」が改正。銅などを買い取る業者は売り手の身元確認や、取引記録の保存などが義務付けられた。
法改正後に市内で目立った犯行はなかったが、一夜にして多量の被害が起きた。農家はビニールハウス内の冷房機能を失い、配線の被害以上に多額の損失となる可能性がある。同署生活安全課の小久保晴由課長は「農家同士で協力し合い、センサーライトやカメラの対策を施していただきたい」と呼びかける。
犯人は事前に下見した上で、犯行場所や逃走ルートを決めて行動しているとみられる。署はパトロール活動を強化し、不審な車両や人物がいた際は通報を呼びかけている。
19日から大型連休の「シルバーウイーク」。旅行などで住人が不在となる家屋への空き巣被害なども懸念される。小久保課長は「住宅への鍵かけを徹底して警戒してほしい」と話している。