【住みたい街とよかわ ―人口社会増の背景―③】日本列島公園進む整備/親子で気軽に遊べる場に
2026/09/21

東京都庁のオブジェ。後方が立ち入り禁止となっている富士山(日本列島公園で)
「子育てに優しいベッドタウン」として好評な豊川市。育児をする中で、親子が気軽に遊べる公園の存在は欠かせない。入園無料の赤塚山公園は週末や祝日は市外からも大勢の家族連れが訪れる。
市内のある荒廃した公園を再生させるプロジェクトが、昨年から企業や学生、民間団体が一体となって展開されている。
1994年に御津町の県営三河臨海緑地にオープンした「日本列島公園」。園全体が日本列島に似た形で、47都道府県のパネルが各所に設置され、東京都庁を模したオブジェなど各県の名物を散策しながら楽しめる。
しかし、県の管理が行き届かず、近年は雑草が伸び放題。ごみの散乱。一時はホームレスが住みつき、遺体が発見されたこともあった。ウオーキングで訪れる人はいるが、親子の姿はほとんど見られない。
この状況を憂慮し、昨年夏に豊川鋼機を中心とする近隣企業らが同園の再生を図る計画を立ち上げ、同時期に豊川高校の生徒が豊川青年会議所の事業で同園の利活用を提案し、ボランティア団体「TEAM豊穣」と月1回の清掃活動を開始した。地域活性化や環境整備などの思いが重なり、企業、学生、団体が協働する形で今年3月に「ミトノハママルシェin日本列島公園」が開かれ、約2000人でにぎわった。
イベント開催に向けた整備や当日運営、来場者へのアンケートから課題が見えてきた。安全面で消えた駐車場の線の再塗装、定期的な除草や樹木剪定(せんてい)、トイレ備品の見直しや通路の補修を提案。さらに、劣化した看板・欄干の修繕や、登頂が制限されている富士山のオブジェを開放し、来園者増加につなげるといった提案も生まれた。
同実行委員会は「日本列島公園はほかに類を見ない、魅力的な公園。活気を戻すためにも活用したい、利用したいと思えるような管理をしてほしい」と求めている。(つづく)