高校生向け認知サポーター養成講座

高齢者の気持ち理解

2013/05/03

演劇部の協力で認知症の寸劇をする講師の白井たかねさん(中)

 藤ノ花女子高校(豊橋市老松町・山崎宏人校長)は2日、3年生の総合的な学習の時間「テーマ=生活・生命・女性と社会」の一環として、市内の高校では初の認知症サポーター講座「認知症を学び地域を支えよう」を開いた。認知症キャラバン・メイト(講師)の浅井孝子さんと白井たかねさんを招き、3年生383人が認知症に対する正しい理解や、具体的なサポートの仕方などを学んだ。

 講座はふだん自治会やPTA、老人クラブなど大人に向けて行われ、今回の高校講座は、豊橋市役所福祉部・長寿介護課が橋渡しとなって実現した。

 講座では、浅井さんが認知症の基礎知識などをわかりやすく説明。そのあと、同校演劇部の協力で認知症の対応を考えるための寸劇をし、それに関するグループワークで生徒の意見を求めた。

 講座終了後、サポーターの証であるオレンジリングが全生徒に渡された。

 高岸里奈さん(17)は「認知症にとって、驚かしたりせかしたりすることがいけないと初めてわかった。知ることができてよかった」と言い、竹内愛奈さん(17)は「自分が普通にできていることが、高齢者にとってはできないと知った。やさしくしなくてはいけないと思った」と感想を話した。

 講師の浅井さんと白井さんは、「中高生の若い世代にもっと広めたい。学校からの依頼を待っています」と熱望した。

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