地元企業訪問「オープンファクトリー」
確かな技術で100%完全リサイクルを実現
2025/08/20
動画などを見てレクチャーを受ける生徒
豊橋市下地町に本社を持つ吉田商会には、7月28日、豊橋市立豊橋高校の2年生3人が訪れた。村上昇司さん、髙谷桜斗さん、渡邉右京さんの3人は、自動車関連の会社に興味を持ったという。
同社は、自動車解体業の東三河地域トップ企業。月間約400台、年間5000台を解体しリサイクルパーツを生産する。その数は東三河で発生する使用済み自動車の約3分の1にあたり、リサイクルパーツの生産額も県内トップクラスとなっている。確かな技術で100%完全リサイクルを実現している。
3人はまず、自動車解体業とは何かの解説から同社の業界内の位置付けなどを吉田恭平代表取締役から詳しく聞いた。吉田代表取締役が「乗り終わった車の後始末、後片付けを担っている。SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できる業種」と話し、リサイクルパーツは二酸化炭素削減にも寄与し環境に優しい。同社は環境やSDGsへの取り組みについて、小学校などで出前授業もしている。
その後、3人は解体工場と生産したリサイクルパーツを保管する倉庫を見学した。技術者が車を丁寧に解体し、部品をきれいに磨きあげて再生する姿を見た3人は「自動車関係の仕事というと、生産か整備だと思い込んでいたけれど、解体という業種があることを初めて知った。SDGsに貢献できるのは素晴らしい。視野が広がった気がする」などと話した。