蒲郡市がサウンディング型市場調査行う
2025/08/20
対象エリアの区分図(市提供)
蒲郡市は、西浦町の知柄(ちがら)漁港を核としたにぎわいづくりを進める。水産業を生かした交流拠点や、海浜公園機能を整備するにあたり、民間業者にアイデアを募るサウンディング型市場調査を行う。
市は2023年度から24年度にかけて、知柄漁港を新たな集客拠点として整備する基本構想を作成した。構想では、漁港の未利用地を活用し、水産物の購入や飲食などができる「にぎわい交流拠点」と、臨海部緑地を活用した「海浜公園機能」を整備し、地域の活性化を目指す。サウンディングを通じて、官民連携による事業手法を検討する。
知柄漁港は西浦半島の西側に位置し、1951年に漁港指定された。メヒカリやニギスなど深海魚漁が盛んで、近くの鮮魚マーケット(魚市場)には市内外から買い物客が訪れている。
ただ、施設の老朽化やアクセス道路の狭さ、さらに近くで鮮魚を出す飲食店が少ないことなどが課題になっている。また、県主体で行われた埋め立て事業は、水産業を取り巻く情勢の変化に伴って用地の大半が未利用のままだ。
市は一帯を「水産業」「海業」「緑地」の3機能に分けて、買い物や飲食、体験プログラムを楽しめるように整備する。このうち今回の調査対象の「海業ゾーン」では、港で水揚げされた水産物の販売や飲食、漁業体験などを想定。「緑地ゾーン」は、緑地や散策路、トイレ、駐車場などを備えた海浜緑地とする考えだ。
サウンディングは10月20日から24日にかけて実施。これに先立ち、説明会が9月25日にオンラインで開かれる。
申し込みは市公式ホームページで受け付けている。9月19日まで。
問い合わせは、市農林水産課=電話0533(66)1126=まで。