藤ノ花女子高で着付け実演
2013/06/19
十二単姿を披露した光友綾菜さん
藤ノ花女子高校(豊橋市老松町、山崎宏人校長)教養教室で18日、2年生普通科の生徒106人を対象にした「十二単(じゅうにひとえ)講座」が開かれた。1999年から、古典の授業の一環として毎年実施しているもので、今年で15回目。
講師に小林豊子きもの学院の川崎豊鶴さんらを招いて十二単の知識を学んだあと、生徒をモデルにした着付け実演が行われた。
光友綾菜さん(16)さんがお方様(モデル)を務め、白の小袖(こそで)と朱の長袴(はかま)で登場。講師たちは3人がかりで手際よく着付けを行った。初夏の季節にあわせた梅模様のうす若草色の着物など3枚を重ねていった。最後に正装の時に着用する萌黄色の唐衣(からぎぬ)や裳(も)で完成。16㌔㌘の豪華絢爛(けんらん)な十二単を堂々と披露した光友さんの姿を、生徒たちは熱心に見入っていた。
光友さんは「体験したくて立候補した。かなり重くて大変だが、鏡に映った自分の姿は別人」とほほ笑んだ。
講座は、同校が取り組む「個性伸長の教育」「人間教育」のひとつで、生徒らは平安貴族の服装や生活を肌で感じて古典への関心を深めた。