レアメタル取り扱い開始

紅久商店が小型家電リサイクル法認定業者に

2013/07/11

破砕した金属類を鉄粉やレアメタルなどに分ける選別機(豊橋市・港工場で)

 小型家電リサイクル法の施行を受け環境省などは、国内14のリサイクル業者を認定事業者に選んだ。県内では、豊橋市花中町に本社を置く紅久商店(三浦圭吾社長)など4社が認定を受けた。家庭から排出される使用済みの携帯電話やパソコンなどを回収し、レアメタルなど有用金属の再資源化を図る。

 鉄やアルミ、パラジウムなどを含む大量の廃棄家電は「都市鉱山」と呼ばれるが、大半が埋め立て処理されてきた。国は同法施行により、これら有用金属の再資源化を促す。

 認定事業者は、隣接する3県以上の広域回収を行うことなどを条件に選ばれた。紅久商店は、愛知、長野、静岡、山梨、福井、岐阜の6県を収集区域とし、各市町村が回収した小型家電を引き取ることができる。認定を受け、自治体から問い合わせが相次いでいるという。

 これまで工業用の金属スクラップを扱ってきたが、同法施行を好機と捉え、リサイクル事業を拡張。小型精密破砕機の導入などで約1億円を投資した。港工場(豊橋市神野新田町)と白鳥工場(豊川市白鳥町)の2工場で、小型家電の回収量は月100トンを目指し、うち非鉄金属は20トンを見込む。本格稼働は、22日から。

 今後は、個人の持ち込みにも対応するため、自社に回収拠点を開設する計画がある。また、個人情報を含むパソコンや携帯電話の回収にあたり、目の前で情報を削除する事業展開も予定している。

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