教えて!乳がんのこと 

超早期で乳がん発見し切除

麻木久仁子さん体験談

2013/10/04

麻木久仁子さん

 切除生検は昨年10月。左右とも乳輪のそばに3センチ程度メスを入れて、疑わしき部分を取り除き、それを検査にまわすという検査と手術がドッキングしたようなものを行いました。全身麻酔で2泊3日の入院だったので、生検=検査と言っても、私にとっては手術を受けるのと同じ感覚でしたね。

 結局、乳がんと確定されたのは、切除生検で採取した細胞の結果が出てからのこと。最初の検診から確定診断まで、約2カ月もかかってしまいました。

 最初は不安で仕方がなかったのですが、これだけ検査をしても確定できないということは、それだけまだ早期の段階に違いないと思うようになりました。実際、私の乳がんはステージゼロ、まだ癌(がん)細胞が乳管内にとどまっている非浸潤癌の段階で見つけることができたのでした。

 生検後、切り取った細胞の断面にがんが残っているかどうか調べたところ、右側だけ断片陽性の反応が出てしまい、まだ癌細胞が残っているということで、翌月11月に右乳房のみ再手術を受けました。

 断片陽性が出たのが乳首側だったので、場合によっては乳首も取らなければいけないかもしれないと言われ覚悟しましたが、無事乳首も残すことができたと先生から報告を受け、ほっとしたのを今でもおぼえています。

 傷口が落ち着いた12月からは放射線治療が始まりました。通常の倍の60回照射、土日、正月三が日を除いた今年2月まで、毎日病院通いが続きました。

 リニアックという最新式の放射線治療器で、あてる箇所や量、深度までをピンポイントで決め撃ちができるので、照射する時間よりもあてる患部の位置決めに毎日時間を要しました。
=7日に続く=。

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