豊橋空襲の体験語る

豊橋・桜丘中で白井さん、安間さん招き平和講演/「語り継ぎたい18歳の経験」

2017/07/14

講演する白井さん㊧とB29の模型を見せる安間代表

 豊橋市南牛川の桜丘中学校(飯田英樹校長)は、13日、豊橋空襲の被災者、白井門治さん(90)と「豊橋空襲を語りつぐ会」の安間慎代表(75)を招いて、「豊橋空襲18歳の体験―桜丘中の皆さんに語り継ぎたい」をテーマにした平和講演を開催した。

 豊橋空襲は、第二次世界大戦中の1945年6月19日深夜から20日未明にかけ行われた、米軍のボーイングB29戦略爆撃機による空襲。被災者は約7万人(うち死者624人)に上る。

 白井さんは、空襲当時18歳。自宅で被災し、左足の指を全て失う大けがを負った。「病院に運ばれても薬はなく、けがには白いウジ虫がたくさん湧いた」。廊下はやけどやけがを負った人々であふれていた。

 「隣のベッドで、少年がひどいやけどを負って、『苦しいよ、水、水』とうめいていた。その声が、72年たった今でも忘れられない」。白井さんは、「戦争はやるべきではない。生きている間に皆さんに話せて良かった」と締めくくった。

 安間代表は、「戦争すると国が変わってしまう。学校で勉強できる幸せを感じてほしい。そして、体験者から聞いた話を、次の世代に語り継いで伝えてほしい」と訴えた。同校の全校生徒222人は、じっと講演に聴き入っていた。

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