高齢者の「低栄養」を予防

健康寿命の向上を目指す新事業/食品加工メーカー「トーアス」

2021/03/01

セミナー会場の拠点となる「ぴんぴんキラリ」

 豊川市大崎町の食品加工メーカー「トーアス」(岡本英次代表)は4月から、自社が培ってきた栄養に関する知識などを用いた高齢者対象の新事業をスタートさせる。2月26日に、豊川、豊橋、蒲郡の地元3信用金庫などからなる「東三河3信金地域応援ファンド」の出資を受けた。同ファンドからの出資は、平松食品、蒲郡製作所に続いて3社目。

 事業のテーマは「共食の場を通して、誰もが長く元気に活躍できる社会を創る」。閉じこもりがちな高齢者の社会参加を促し、低栄養の予防につなげるため、一緒に食事ができるイベントなどを実施。同社が2017年に本社敷地内にオープンした認定栄養ケア・ステーション「ぴんぴんキラリ」や地域のサロン会で、料理教室や健康セミナーなどを定期開催する。3信金のネットワークからの依頼も含め、年20回、延べ400人への提供を目指す。

 同社は昨年4月、社会課題の解決と経済利益活動の両立を目的にCSV事業部を設立。健康寿命に着目し、昨年11月には豊川信用金庫職員のサポートで、同社の食材を使った弁当を教材にした高齢者への食事指導を開催し、好評を得た。これら事業の社会的貢献度が高いことや会社の新たな成長に資する取り組みであることが評価され、ファンドからの出資が決まった。

 同社は主に委託企業のブランドで製品を生産するOEMメーカーとして、ドライパックなどを受託製造。東日本大震災をきっかけにスイーツ缶を開発し、自社ブランドを立ち上げた。

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