桜の季節
第4章 延長編⑤
2021/03/21
モッチが後輩たちを激励した
JR東日本秋田ペッカーズに所属するモッチ・ラミンのインタビュー。最後は、桜丘の後輩たちへ激励のメッセージを送ってもらった。NBAで活躍する八村塁とマッチアップし、日本一を経験した選手だからこそ、その言葉には特別な意味があるはずだ。
モッチは「自分たち(黄金世代)の学年に比べて、今のチームは身長が高く技術もある。(練習試合で一緒にプレーして)もっと成長できる可能性を感じた。日本の高校バスケでは機動力(持久力や俊敏性)が重要なので、このままチーム力を高めれば良い結果が出せると思う。ウインターカップで自分たちを超えてほしい」と期待を寄せた。
また、江崎悟監督へ「本当に感謝しかない。いつも親身になってくれて『アリガトウゴザイマス』と伝えたい。仲が良いから、また豊橋に帰ってきた時にはいろいろな話をしたい」と言い、明るく笑った。
江崎監督は「これまで多くの留学生が来日し、高校バスケの発展を支えてきたが、大学卒業後に彼らを受け入れる環境は整っていない。モッチがその先駆者となりBリーグで活躍する姿を見たい。後に続く後輩たちの憧れになってもらいたい」と話した。
今春は新人戦が中止、全国制覇を目標に掲げる強豪校は日本各地で練習試合を行っている。昨冬、2年生中心で頂点に立った仙台大明成もチーム力を上げている。桜丘の新チームは、彼らに勝てるだろうか。その意志はあるのか。
春は「桜」の季節。桜丘高校に程近い豊橋公園でもソメイヨシノが花を咲かせ、吉田城はきれいな桜色に包まれている。今年はコロナ禍で花見はできないけれど、桜丘の飛躍へ気持ちは高まっている。