豊橋中央がベスト4進出

全三河高校野球大会/一進一退の息詰まる投手戦制す

2021/05/24

豊橋中央は本間亮太郎が完投勝利を収めた(豊橋市民球場で)

 夏の大会の前哨戦となる第144回全三河高校野球大会は23日、豊橋市民球場などで2回戦4試合が行われ、東三河勢は豊橋中央がベスト4進出を決めた。

 豊橋市民球場の第2試合は、豊橋中央が一進一退の息詰まる投手戦を制した。
 2回に先制を許した豊橋中央は、4回に山下瑛生の犠飛で同点、さらに、本間亮太郎の粘り強い適時打で逆転した。

8回には、先頭の星野真生が左翼席へ飛び込む豪快な本塁打で突き放した。

 先発の本間は、鋭く落ちる縦のスライダーを武器に「落ち着いて、自分の投球を心掛けた」と1失点で投げ切った。

 試合後、萩本将光監督は「エースと主将がしっかり仕事をした。夏の大会へ向けて良い経験を積めた」と振り返った。

 勝利を決定づける本塁打の星野は「甘く入ったスライダーで手応えは十分だった。チームに勢いを与えられた。夏の大会へどんな相手でも1試合ずつ大事に戦いたい」と話した。

刈谷球場の第2試合では、豊川の投手陣が終盤に乱れ、逆転負けを喫した。

豊橋中央の中軸を担う片岡武・将兄弟(豊橋市民球場で)

結果は次の通り。

▼2回戦
【豊橋市民球場】
豊橋中央
000200010-3
010000000-1
知立東
(豊)本間―片岡将
(知)山口、青山―岡部

【刈谷球場】
愛産大三河
100000034-8
000111000-3
豊川
(愛)前田、松原、臼井―山田
(豊)永井、伊藤、白須、蔭山―門田

■29日の試合予定

▼準決勝
【豊田球場】
豊橋中央×刈谷(午前10時開始)

豊橋中央・ 片岡兄弟/チーム引っ張る双子選手/互いに励まし刺激を与え合い心身磨き

 夏の大会の前哨戦として、各チームが攻守ともに、さまざまな戦略を試す全三河高校野球大会。東三河勢で唯一、ベスト4に勝ち進んだ豊橋中央の中心選手でチームを引っ張るのが、片岡武と片岡将の「双子」選手だ。

 兄の武は三塁手で打線の中軸を担う。守備では星野真生主将(遊撃手)とともに内野をまとめ、攻撃では「走者を返すこと、後続につなぐことが自分の役割だと思っている」と、常にチームの勝利を考えて臨んでいる。

 弟の将は、捕手で4番。投手の「自信を持って投げられるように」強気な配球を心掛けている。

 今春卒業した先輩の中川拓真(オリックス)のような「長打力はないが、外野の間を抜くような鋭い打球」を武器に、主砲として攻撃陣を引っ張っている。

 片岡兄弟は、小学3年生から野球を始めた。互いに励まし刺激を与え合いながら心身を磨き、チームに欠かせない選手へと成長してきた。

春季大会で、豊橋中央は初戦で栄徳に惜敗し、夏の大会のシード権を逃した。

今夏は、武・将を軸とする新しい「つなぐ野球」で、勝負の夏に挑戦する。

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