東三河データファイル 

地域の健康を支える

【わが校のトピックス】豊橋創造大学(学校法人藤ノ花学園)/医療系大学としての地域連携事業/地域とともにある大学として

2021/06/25

産学官サロンでの講演風景(石田和人教授)

 東海日日新聞社運営の「東三河データファイル」に参画する藤ノ花学園(豊橋市老松町)。同学園が運営する豊橋創造大学について、地域の医療系大学としてさまざまな方向から取り組む事業を紹介する。

 豊橋創造大学・短期大学部、藤ノ花高校を運営する学校法人藤ノ花学園(伊藤晴康理事長)は、中長期計画「WISTERIA PLAN2029」を策定し、2029年までの学園の指針としている。「地域の未来を創造する大学」をテーマに、教育機関としてのさらなる進化をめざしている。

 同プランは建学の精神である「誠をもって勤倹譲を行え」を基盤とし、次の世代の担い手となる創造性豊かな若人を育成することを目的としている。その実現のために3つの学園将来構想を掲げた。

 1つは、「地域で学ぶ」。地域社会や職業とのつながりを理解する教育を実践すると同時に、地域社会で生活する人々の学びの場を提供する。 2つ目は「地域を牽(けん)引する」。地域におけるさまざまな分野をリードする人材育成に取り組む。3つ目は「地域とともにある」。地域社会に開かれた教育機関としてチームで地域課題に取り組む教育研究活動を実践する。

 創立25周年を迎えた同大は開学以来、地域の明日を担う人材を地域で育てることをめざして、人材養成に取り組んできた。東三河唯一の理学療法学科は15周年を迎え、看護学科においても着実に地域の医療人を育成し、地域に送り出している。

 また、「地域の健康を支える大学」として、市や企業、各種関係団体と連携し、地域の人たちの健康を担う事業などで成果を挙げている。

 理学療法学科と連携する特定研修施設による公開講座は、各施設の医師や理学療法士等が講師を務め、2012年から続いており、毎回、地域の人たちを中心に多くの参加を得ている。

 新たな公開講座も企画し、働き世代のための「カラダ喜ぶ健康講座」を19年にスタートさせた。講師は、理学療法学科の教授陣が務め、豊橋市の働く世代の健康づくりを推進する活動に協力している。

 豊橋市との連携・協力においては、市の健幸なまちづくり条例のもとに進めている市民の健康増進のための活動に協力。市保健所健康政策課所管の健康づくり推進プロジェクトのイベント等に参加し、健康の啓発や健康マイレージの普及に協力している。

 こうした公開講座の開催や健康づくり活動などを通じて、「地域で学ぶ」を実践している。

 「地域を牽引する」人材育成においては、組織的に取り組んでいこうと、学内での取り組みも積極的に行っている。

 大学院健康科学研究科では、11年から、教員ならびに健康科学研究科大学院生、関連施設職員などを対象に「健康科学セミナー」を開催。最先端の医学・医科学・医療・福祉等に関する研究をリードする新進気鋭の研究者や実践者から研究に係る最新の情報を入手するとともに、他大学院との交流を活性化することを目的として、定期的に開催している。

 地域の医療スタッフの人材育成においても貢献していこうと19年に、「高度リハビリテーション人材育成センター」を開設。医療現場におけるさまざまな課題に対応できる医療人の育成と、高度医療を支えることのできる専門知識と技術を持つ人材の育成を目的とし、リハビリテーション専門職のスキルアップと地域住民の健康増進をめざして活動している。

 開学以来、地域産業を担う人材育成の拠点として実践教育を行い、地域の要望に応えてきた。

 開学以来25年、地域とともにある大学として、学部学科の特徴を生かしながら地域課題に取り組んできた。

 今後もこれまでの活動を継続しながら、地域を牽引するビジネス系大学として人材育成に力を入れるとともに、地域の健康福祉、医療福祉をリードする医療系大学として、地域の人たちの健康づくりの推進と医療人育成に力を入れていく。

穂の国マラソン応急救護所ボランティア

カラダ喜ぶ健康講座(後藤勝正教授)

創造祭の体力測定(理学療法学科)

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