3回戦 桜丘が登場

成章に勝利し初戦を突破/全国高校野球選手権愛知大会

2021/07/19

桜丘は打線が終盤につながり逆転勝ちした(豊橋市民球場で)

 第103回全国高校野球選手権愛知大会は18日、豊橋市民球場などで3回戦が行われ、東三河勢はシード校の桜丘が初戦を突破した。

 豊橋市民球場の第1試合は、東三河勢で唯一のシード校となる桜丘が、好投手の仁枝瑞貴を擁する成章と対戦。両チームの意地がぶつかり合う熱戦となった。
 桜丘は、先発・鈴木清太の制球が定まらず序盤3回で4失点の苦しい立ち上がり。それでも、2番手で登板した山出勝葵が気迫あふれる強気の投球を見せた。
 桜丘打線は、山出の好投に応える形で着実に得点。6回に磯谷元希らの連打で同点とし、8回には早川統磨と林幹博の長打で逆転した。
 9回には、2死から一打同点のピンチを迎えたが、何とか抑えて逃げ切った。
 試合後、杉澤哲監督は「初戦で固さが出た。バタバタした立ち上がりだったが何とか得点を奪えてホッとした。次戦はもう少し良くなると期待したい」と疲れた表情を見せた。
 4回から継投した山出は、最速143㌔の直球で「自分が抑えてやるという強い気持ちで、真っ直ぐにこだわって攻めた。最終回は(暑さで)頭が真っ白だった。次も気迫の投球で勝利に貢献したい」と話した。

エース仁枝(右から2人目)を励まし支え合う成章の選手たち=豊橋市民球場で

成章高校/打倒・桜丘で練習励む/一進一退の激しい熱戦、あと一歩及ばず涙のむ

 豊橋市民球場の第1試合は、一進一退の激しい熱戦となった。組み合わせ抽選会後、打倒・桜丘を掲げ練習に取り組んだ成章は、あと一歩及ばず涙をのんだ。

 初回に先制点を挙げた成章は、3回に山田圭吾と杉原導成の1・2番が、相手失策を見逃さず好走塁で3点追加、試合の主導権を握った。

 先発のエース仁枝瑞貴は、味方打線の援護もあり「みんなを信じて投げた」と落ち着いたマウンドさばきで、要所を抑える好投を見せた。

 しかし、6回に同点、8回には「最後まで踏ん張り切れず自分の力不足、甘く入った球を打たれてしまった」と4失点で逆転を許した。

 最終回、諦めない成章打線は2死から驚異の粘りを発揮。3連打で2点を返し満塁で1打同点のチャンスを迎えたが、あと1本が出ず今大会から姿を消した。

 試合後、河合邦宗監督は「(3回に)2点差となってから、次の1点をどちらが取るかが勝負の分かれ目だった。個性豊かでまとまらない選手たちだったが、最終回に一丸で必死につなぎ、2点差まで追い上げた姿は誇らしい。よく頑張ってくれた」と話した。

結果は次の通り。

▼3回戦
【豊橋市民球場】
成章
103000002-6
01100204χ-8
桜丘
(成)仁枝、六車―白井雄
(桜)鈴木、山出―早川

【岡崎市民球場】
蒲郡
000000-0
201412-10
享栄
(蒲)張渕、板井―芝内
(享)肥田、濵田―大石
※6回コールド

■21日の試合予定
【豊橋市民球場】
時習館×名市工芸(午前11時30分開始)

【瑞穂球場】
豊橋中央×日進西(同9時開始)

豊川×刈谷(同11時30分開始)

【熱田球場】
福江×名経大市邨(同11時30分開始)

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エース仁枝(右から2人目)を励まし支え合う成章の選手たち=豊橋市民球場で

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