東三河初の神殿跡か

古墳時代前期 建物跡を発見/集落治める「権威の象徴」/伊勢神宮社殿にも見られる建築様式/豊橋・境松遺跡

2022/07/28

発掘された柱の跡を指し示す村上さん(豊橋市牟呂町で)

 豊橋市文化財センターは、同市牟呂町の境松(さかいまつ)遺跡で古墳時代前期の神殿とみられる建物跡を発見したと明らかにした。同センターによると、東三河で初めて。神がかり的な力を持つ有力者が、豊かな土地を統治していた古代の姿が浮かび上がった。

 土地区画整理事業に伴う発掘調査で、かつての集落の中心部に切妻屋根の棟の両端に地面から直接支える柱がある建物の跡を確認した。伊勢神宮の社殿にも見られる建築様式で、3世紀中ごろ~4世紀の神殿の可能性が高いという。同じ場所で建物跡よりも古い時代にあった遺構の出土品から年代を推定した。

 同センターによれば、先行研究で愛知県内では神殿跡が3カ所見つかっている。

 東三河では未確認だった。境松遺跡の建物跡の床面積は、これまで最大の志賀公園遺跡(名古屋市)の38平方メートルを上回る46平方メートルとみられている。

 神殿とみられる建物は、周辺で最も高い標高10メートルの丘の上に立地。神道の原型となる古代の祭祀をつかさどり、神の威光で集落を治める首長の「権威を象徴していた」と考古学者の村上昇・同センター主任学芸員は指摘する。

 建物があった当時、海岸線は今よりも内陸部にあり、海を間近に望む集落は物資の流通拠点として栄えたと想定されている。

 同センターは8月6日に一般向けの現地説明会を開く。午前10時半からと午後2時から各1時間程度。駐車場がないため路線バスなど公共交通機関での来場を呼びかけている。雨天中止。

神殿とみられる建物の想定図(豊橋市提供)

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神殿とみられる建物の想定図(豊橋市提供)

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