4市町村長が展望語る

「奥三河ビジョンフォーラム」新春懇談会/藤田佳久愛知大学名誉教授「情報発信が大事」

2024/02/17

新城、設楽、東栄、豊根の市町村長(左から)

 一般社団法人「奥三河ビジョンフォーラム」の新春懇談会が15日、新城市商工会館であり、奥三河の4市町村長がパネルディスカッションを行った。同市の下江洋行市長が鳳来寺山自然科学博物館を中心に学びのネットワークを広げる構想を示すなど、それぞれが地域振興に向けた展望を語った。

 下江市長は「奥三河共通の資源は豊かな自然だ」と指摘。同博物館を奥三河や東三河の他の施設と連携させつつ、子どもから大人まで自然との向き合い方を学んでもらえる取り組みを始めたいと強調した。

 設楽町の土屋浩町長は、オリエンテーリング競技の推進▽アウトドアまちづくり推進室の新設▽閉校となる田峯小学校の木造校舎活用―を具体的な施策として紹介。「ダム完成後の姿として、アウトドアに特化した町づくりをしていく」と語った。

 東栄町の村上孝治町長は、電動アシスト自転車での町巡り「ぽたび」▽町営バス「東栄まちなか線」の活用▽廃校を生かした体験交流館「のき山学校」の再整備―の3項目を例示。「施設や体験メニュー、公共交通を有機的に結び付け、にぎわい維持を目指す」と述べた。

 豊根村の伊藤浩亘村長は、名古屋市のイベント会社が村内で運営する田んぼオーナー事業▽新豊根ダムで開かれた音楽イベント「ダムジャズ」の継続支援▽三沢地区でのキャンプ場開設―について説明した。

 最後に愛知大学の藤田佳久名誉教授が講評に立ち、「今日はいろいろ提案があった。その情報を奥三河から外へ発信していくことが大事」とアドバイス。「意識を互いに共有すれば、地域を一つにまとめて活性化していけるのではないか」とエールを送った。

奥三河について語る藤田名誉教授

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