名古屋地方気象台が開花発表 昨年より11日遅く
2024/03/29
開き始めた桜の花びら(豊川市内で)
名古屋地方気象台は28日、名古屋市内で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。昨年より11日遅く、平年よりも4日遅い。
同気象台によると、「標本木」に花が咲いているのを確認したという。開花とは、1本の木に5、6輪の花が咲いた状態を指す。
豊川市役所北側の桜並木が続く「桜トンネル」では、ちらほらとつぼみがほころび始め、通りかかった人たちが梢(こずえ)を見上げたり、スマートフォンを花に向けて写真に収めたりしていた。
28日は愛知県内で桜の開花宣言があったが、多くの桜の花見スポットがある豊川市内では淡墨桜が見頃を迎えている。
豊川稲荷公園内で、豊川海軍工廠(しょう)戦没者供養塔の横に立つ薄墨桜も満開。1983年に豊川ロータリークラブの寄贈で植樹された桜で、戦没者の霊を悼むように落ち着いた色の花を咲かせている。
市内では、ソメイヨシノなどが多く咲く佐奈川堤、諏訪の桜トンネル、御津山園地の3カ所で夜間に桜のライトアップを行っているが、ここ数日は悪天候が続いていることもあり開花が遅れ、4月に入ってから見頃を迎える見通しだ。