児童の安全守る駆け込み訓練

豊橋署 「110番の家」で通報・不審者への対応学ぶ

2024/04/25

駆け込み訓練のようす(豊橋市大岩町で)

 豊橋署は23日、豊橋市大岩町の店舗で「こども110番の家・駆け込み訓練」を行った。同市立二川小学校の児童が不審者に付きまとわれた際、校区の店に助けを求める想定で、非常時の安全意識を高めた。

 この日は「110番の家」に登録している理美容室「ファミリーサロンむらた」で訓練を行った。不審な男に「お菓子あげる」などと言われた児童が、店に駆け込んで事情を説明。110番通報も行って、不審者の情報を警察に伝えた。

 店は1982年に開店。以来「110番の家」に登録している。店主の村田安市さん(73)は、登校時間帯に店前の県道で見守り活動も実施。この日は、顔見知りの児童6人と防犯意識を高めた。

 村田さんは「地域で、子どもたちが気軽に声をかけられる店や家が増えることで安全安心のまちとなる」と語った。

 同校6年の井上綾乃さん(11)は「改めて1人で行動する危険性を感じた。これから訓練を生かした行動を心がけたい」と感想を話した。

 6人は訓練後、日ごろの感謝を込めて村田さんに花束を贈呈。6年の水谷香菜子さん(11)は「顔見知りの地域の方を増やすことが大事だと感じた」と話した。

 「110番の家」は、市内各校区の店舗や事業所など約1500件が登録。署には児童や女性への付きまといや、写真を撮られるなどの不審者情報が年間に数百件寄せられる。

 同署生活安全課の署員は「何かあった時は助けを求めることが重要。信頼できる大人を頼ってほししい」と児童に呼びかけた。

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