デジタル技術で業務効率化図る/「ChatGPT」活用し翻訳や添削の補助業務
2024/05/11
生成AIで文書を作成するデモンストレーション(豊橋市役所で)
豊橋市は10日から、文書の作成などで生成AI(人工知能)の運用を始めた。最先端のデジタル技術で、市役所全体の業務効率化を図る。
主に電子メールの作成や翻訳、添削など文書作成の補助業務や、考え方の整理や構成案のアイデア出しなどに、米オープンAIが開発した「Chat(チャット)GPT」を活用。作成された文書などは使用前に必ず職員が確認する。
チャットGPTを導入することで、業務の時間短縮や負担軽減が期待できるという。
セキュリティ対策として、個人情報が洩れないよう外部から遮断されたネットワークを使用。入力情報は蓄積したり、学習されたりしない仕組みを採用した。
生成AIの導入に際し、市は篠原稔和・デジタル化推進アドバイザーからの助言をもとにガイドラインと入力方法を示した事例集を作成した。
チャットGPTの利用は、全職員が対象だが必須ではない。広地学総務部長兼最高デジタル責任者は「できるだけ使うよう促したい」と話した。
市によると、東三河では、すでに蒲郡市と新城市が業務に生成AIを活用しているという。