市長答申に向け政策練る/議長「積み上げてきたもの受け継ぐ」
2024/05/11
下江市長から諮問を受ける梅田議長
若い世代がまちづくりの具体的な政策を立案する新城市若者議会の今年度第1回が9日夜、市議会議場であり、10年目の活動が正式に始まった。議長に選ばれた高校2年の梅田禅之助さんは「積み上げてきたものを受け継ぎ、これからの新城を形作っていけるよう努力する」とあいさつした。
下江洋行市長は「10期目の節目です。若者に愛着を持ってもらえるまちをつくるには、どんな政策が必要か。皆さんが練り上げたアイデアを11月に聞けるのが楽しみです」と期待を寄せた。
各委員の所信表明では「PR動画やSNSで魅力を発信したい」「若者の移動手段が限られ、学校帰りに集まれる場所が少ないところを改善したい」といった目標が語られた。
若者議会は16~29歳の委員で構成される。今年度も公募で選ばれ、市外委員を含めて20人が参加する。
1000万円分の予算提案権があり、11月に市長へ答申する内容は市議会での承認を経た上で、市の事業として実施される。これまでに図書館リノベーション、企業情報誌、インターネット上の「趣味活サイト」制作などが実現した。
こうした仕組みは新城市が全国で初めて条例で定めた。若年層の市民意識を高める取り組みとして注目され、各地に広がっている。