豊橋の突風 竜巻と推定

名古屋地方気象台現地調査/片づけに追われる住民ら

2017/08/09

 豊橋市前芝町で7日夕、トラック2台が横転するなどした突風被害で、名古屋地方気象台は8日、同町などを現地調査した。その結果、突風の現象は竜巻と推定したと発表した。被害があった地域では、住民らが飛びちった瓦や、雨にぬれた家財道具の搬出などに追われた。

この日は、気象庁機動調査班の同気象台職員3人が、被害のあった民家などを訪れ、被害状況や、突風が発生した当時の様子を、住人らに聞き取り調査した。

 その中で、竜巻が発生したときに見られる漏斗状の雲と、移動する渦の目撃証言や、「ゴー」という音が移動したという証言が複数得られたという。レーダー解析でも、突風発生時の7日午後4時から40分間、活発な積乱雲が豊橋市付近を通過していたことが確認された。

 突風発生時の気象状況について、調査を行った同気象台の五十里勇人・気象防災情報調整官は「台風5号の接近で、東海地方に南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となり、活発な積乱雲が海上で発生し、豊橋市上空に移動した」と説明。これは1999年9月に同市で発生した竜巻と同じような条件だった、と説明した。

 発生当時、竜巻など激しい突風の発生に注意を呼び掛ける竜巻注意情報が発表されていなかったことに関しては「発表を出すための技術的な精度を上げていく」と話した。

 同市防災危機管理課によると、突風被害は、豊橋市高洲町から同市西浜町の約3キロの範囲で、南南東から北北西方向の直線上で確認された。家屋など30軒で瓦が飛んだり、ガラスが割れたりした。住民からの通報は7日午後4時30分ごろから入り始めた。8日の現地調査で新たに被害が確認された所もあり、被害の数は増える見込み。

 前芝町では、自主防災会のほか、参加申し出があった同市前芝中学校の生徒、付近住民などが、がれきの片付け作業を手伝った。前芝校区自治会の北河義彦会長(66)は「地元でこんなことが起きて、信じられない。子どもたちも加わって復旧作業に参加してもらってありがたい」と話した。

2017/08/09 のニュース

被害家屋の調査を行う気象台職員(豊橋市前芝町で)

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