矢継ぎ早に歯科保健対策

豊橋市/歯周病など疾患 県のデータ上回る/世代超えた市民共通課題に/問われる実質的効果

2017/11/22

 豊橋市は、市民の歯科保健対策を矢継ぎ早に打ち出している。背景には歯科疾患が多いという問題がある。全身に悪影響を及ぼしかねないだけに、効果的な取り組みが求められる。

 市は昨年3月、東三河の自治体で初めて歯科口腔保健推進条例を制定し、口腔ケアによる市民の健康づくりの指針を定めた。

 同10月には東三河初となる「口腔保健支援センター」を市健康増進課内に開設。歯科医療従事者に行政の事業について情報提供したり、市民に歯科検診の受診を呼びかける啓発活動を行ったりしている。

 昨年度、虫歯のある3歳児の割合は愛知県の10・2%に対し豊橋市は17・6%。中学1年生のデータを見ても豊橋市の25・3%は、やはり愛知県24%を上回っている。

 歯科疾患は子どもだけの傾向ではない。歯周病にかかっている40歳の人の割合は、愛知県が40・4%なのに比べ豊橋市は43・5%。もはや世代を超えて市民に共通する課題と言える。

 なぜ豊橋市の患者が愛知県より多いのかという疑問に、市健康増進課の担当者も「特にこれが、という明確な理由は分かっていない」と首をひねる。

 市では、来年度から5年間を計画期間とする歯科口腔保健推進計画の準備が詰めの段階を迎えている。第2次健康とよはし推進計画(計画期間2013年度~22年度)に歯科の項目はあるが、歯科単独での計画策定は市として初めてという。同計画の中では「乳幼児から高齢者まで生涯を通じたライフステージごとの切れ目のない支援」を基本方針の1番目に掲げる。

 虫歯など口の中の病気は、動脈硬化や糖尿病など全身の病気と密接にかかわるとされる。市には、取り組みを通じてどれだけ実質的な効果を挙げられるかが問われることになる。

2017/11/22 のニュース

豊橋市健康増進課がある保健所・保健センター

有料会員募集

東三河の家造り「住蔵」

連載コーナー

ピックアップ

東三河見ごろ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.