野生動物保護、未来につなげる活動

豊橋総合動植物公園など7団体が環境保全にプロジェクト発足

2018/08/25

 豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」は24日、全国の動物園などと共同で、東南アジア・ボルネオの環境保全に取り組むプロジェクトを発足させた。野生動物の保護に関与を深めるのは、動物園の生き残りをかけた戦略という意味合いもありそうだ。

 プロジェクトメンバーは同パークをはじめ、旭山動物園(北海道旭川市)▽福岡市動物園(福岡県福岡市)▽平川動物公園(鹿児島県鹿児島市)▽那須どうぶつ王国(栃木県那須町)▽神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)▽NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)―の計7団体。

 ボルネオでは旭山動物園とBCTJが、現地政府とボルネオゾウやオランウータンなどの保護活動に10年前から取り組んでいる。ただし1つの動物園では限界があり、活動の趣旨に賛同する全国の動物園とサポート体制を構築。今後は7団体で協力し、プランテーションに入り込んだゾウを一時保護する施設を建設したり、必要な備品を援助したりする。

 同パークが生息地の保全活動に乗り出す背景には、高齢化で飼育動物が減る見通しの中で、従来のようなコレクション型動物園からの脱却をアピールして海外に認めてもらい、動物を調達しやすくする意図もあるとみられる。瀧川直史園長は「動植物公園の存在価値を確立できる」と指摘する。

 この日、豊橋市役所で参加団体の関係者が覚書に調印した。共同記者会見で、プロジェクトを主導する旭山動物園の坂東元園長は「飼育動物のふるさとを未来につなげる活動だ」と意義を強調した上で「いろんな園と共同で活動できるのは、うれしい」と話した。

2018/08/25 のニュース

覚書の調印式に出席した(右から)佐藤哲也・那須どうぶつ王国園長、坂東元・旭山動物園長、佐原光一豊橋市長、青木崇史・ボルネオ保全トラスト・ジャパン事務局長(豊橋市役所で)

プランテーションに入り込んだボルネオゾウ(豊橋市提供)

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