立て直しに「助っ人」

豊橋市の中学校軟式野球部/「心と絆の会」が 技術指導/「部の活性化に」と意欲燃やす

2019/03/26

 部員が減り、野球の指導経験が少ない顧問が増え、人気を落としている豊橋市内の中学校軟式野球部の立て直しに、「豊橋野球『心と絆の会』」(熊谷雅之実行委員長)が助っ人として技術指導にあたっている。25日、市内で部員、顧問に2回目の講習会を開いた。地区予選で敗退した学校が指導を受けたことで県大会に出場するなど実力をつけており、「野球部の活性化につながれば」と意欲を燃やしている。

部員減、顧問の指導経験少なく

 熊谷実行委員長は、市立北部中の軟式野球部顧問。小学校から硬式野球を始め中学、高校と軟式野球を続けた。8年前、北部中に赴任した際、部員は30人ぐらいだった。しかし、今では全校生徒約360人に対し、13人と少なくなった。

 市内にある他の18校も、部員は一部を除き、ほぼ同じ程度。さらに野球の指導経験が乏しい20代の顧問が多く、指導方法に悩んでいたという。熊谷さんは「現場で頑張っている後輩を応援したい」と経験豊富な高師台中の福井洸輔顧問と豊岡中の後藤大輝顧問に呼びかけ、2017年8月に心と絆の会を立ち上げた。

 初めての講習会は昨年3月、市内の東田球場であった。福井顧問が昼間、19校の内野手に守備や走塁の基本的な技術を指導し、講師で青陵中の杉本耕平顧問が試合でチャンスを得点につなげるかなどを教えた。夜は心と絆の会が実際の試合のビデオを見せて采配の仕方を指導した。

 講習会に参加した二川中の夏目恵佑顧問は、相手の選手の心理状態を考えて戦う大切さを学び、部員に伝えたという。

 二川中はそれまで市内の新人戦や春季大会でいずれも一回戦で負けていた。講習会で学んだ戦術を練習試合で取り入れた。その後、市や東三河の総合体育大会で勝ち上がり、念願の県大会に出場した。夏目顧問は「部員が自分の考えを持ち、自信を持ってプレーするようになった」とチームの成長ぶりを喜んだ。

 この日の講習会は市内の石巻運動広場であった。福井顧問が、参加した17校の選手約60人にゴロのさばき方と基本的な投げ方などを指導し、講師で中部中の田中惇也顧問が捕手に投手の配球や送球の仕方などを教えた。夜は市内の飲食店で顧問を対象に采配について指導した。

 軟式野球は、部員たちのハツラツとしたプレーが格好良く映り、花形スポーツだった。しかし、市内の中学校のあるサッカー部員は「自分の能力ではついていけない」と言えば、別のテニス部の一人は「中学校から始めるのにはハードルが高い」と敬遠する。

 熊谷さんは技術指導を通して「部員たちが心から野球を楽しむことができる環境を整えたい」と軟式野球の人気の復活を目指している。

2019/03/26 のニュース

福井顧問から軟式野球の指導方法を聴く顧問たち

福井顧問からゴロの取り方を学ぶ選手たち(いずれも豊橋市の石巻運動広場で)

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