新アリーナ計画の事業概要など説明/住民投票前に長坂市長/豊橋
2025/07/03
豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)計画の継続の賛否を問う住民投票を前に、長坂尚登市長は市民向けの説明会を4日にオンラインで開く。
午後7時から1時間程度の予定で、事業概要や住民投票について掲載した広報紙の号外を長坂市長が読み上げる形で説明する様子を、動画共有サイト「ユーチューブ」で生配信する。「質問の中身と回答の仕方によっては賛成寄り、または反対寄りと受け止められる恐れがある」(市の担当者)ため質疑応答は受け付けない。
投票当日の20日まで動画のアーカイブを公開する。
有権者に必要な情報を市長が「公平かつ公正」に提供するとした住民投票条例の条文と、市議会6月定例会に議員提案され、全会一致で可決された市民向け説明会を求める決議に基づき開催を決めた。
事業を中止する方針の長坂市長は6月26日の定例会見で、条例で定める公平公正の規定を「クリアすることが、なかなかリアルの場で、となると難しい」との認識を示していた。
事業に賛成している自民党市議団の松崎正尚団長は、東日新聞の取材に「オンラインに詳しくない、特に高齢の市民に伝わらずに終わってしまう」と懸念を示した。質疑応答がないことを「無責任」と切り捨て「一方的な発信で、市民に分かりやすい情報として伝わるか心配だ」とした。
反対派の市議会会派「新しい豊橋」の菅谷竜代表は「(説明会を)やることは評価する。しっかり説明してほしい」と述べた。
ライブ配信は「住民投票に関する市民向けオンライン説明会」のホームページ(関連リンク参照)から視聴できる。
豊橋市「住民投票に関する市民向けオンライン説明会」のホームページ