日本風景街道で地域づくりを

関係者ら先進事例報告や討論/田原市内でイベント開催

2024/02/24

深掘り討論で考えを述べる登壇者

 国土交通省の「日本風景街道」に登録されている路線の自治体などが集まり、情報交換する「日本風景街道大学・菜の花田原キャンパス」(実行委員会主催)が22、23両日、田原市で行われた。全国から関係者約230人が出席し、先進事例、分科会などで風景街道による地域づくりなどを考えた。

 日本風景街道は、市民や団体、企業、行政が連携し、道を舞台に地域資源を生かした観光振興、地域の活性化などを行う取り組み。2007年から登録が始まり、国交省によると、全国で145ルートとなっている。

 日本風景街道大学は全国で行われ、日本風景街道の活動推進に向けた人材育成、ルートの全国ネットワークの形成などを目的にする。菜の花田原キャンパスは「時代の変化を見据えた日本風景街道の目的とは何か!?」をテーマに開催された。

 田原文化会館では22日、「ぐるり富士山風景街道アクションネットワーク」など四つの先進事例報告に基づいた深掘り討論「多様な全国事例から日本風景街道の新たな可能性を探る」が行われた。全国4路線の取り組みを聞いた国交省風景街道担当の田中衛交通安全政策分析官は、「4事例は、うまくいっているトップランナー」。共通点として四つ挙げ「核となる人がいる。それを支える仲間、団体がいる」「道路を管理する行政と連携がしっかり取れている」「活動を収益にかえている」「常に新しいことにチャレンジし続けている」と述べた。

 連携については、「(関わる人、団体)それぞれに温度差があるので、緩やかに連携していく」などの意見が出た。

 また、開催地報告として、田原市の山下政良市長が日本風景街道に登録の市内の国道42号と259号で巡る約60キロの「渥美半島菜の花浪漫街道」について紹介した。

 23日は、雨のため参加者がバスで菜の花畑など菜の花浪漫街道を見学した。

「渥美半島菜の花浪漫街道」について紹介する山下市長

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「渥美半島菜の花浪漫街道」について紹介する山下市長

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