基本姿勢意識 変化に生徒驚き

パリ2024パラ五輪卓球出場内定/八木さん母校・本郷中で実技指導/メダル獲得への決意も語る

2024/02/24

後輩たちに実技指導する八木さん(豊橋市立本郷中学校で)

 この夏開催されるパリ2024パラリンピックへの出場が内定している卓球選手の八木克勝さん(33)=豊橋市在住=が23日、母校の豊橋市立本郷中学校を訪れ、卓球に打ち込む生徒たちに正しい体の使い方などを教えた。

 集まったのは、同中卓球部の男子生徒33人。八木さんはまず、頭を前に出さない、腰を落とすなどの基本姿勢を指導した。続いて、「胸鎖関節が動いていることを確認しながら打って。腕が楽に振れるよ」などとアドバイスした。

 八木さんは生まれつき両腕の肘(ひじ)から先が短く、「手が短いので、フットワークでカバーしている」と説明。「重心は小指に置くと動きやすい」と話した。早速、球を打ち合った生徒たちは「基本姿勢を意識することで体幹がぶれずに打てるし、すごく動ける」と変化に驚いていた。

 昨年10月に行われた杭州アジアパラ競技大会の男子シングルスでは、東京パラリンピックメダリストをストレートで撃破し、優勝を決めた。現在、世界ランキング2位で、「メダルを目指せる位置にこられた。今年になって調子もいい」と自信をのぞかせる八木さん。最後は後輩たちに向け、「みんなの前で『これがメダルじゃい』と報告できるといいなと思う」とパリパラへの決意を語った。

 今回の実技指導は、部員で2年の牧野颯翔さん(14)が講演会で八木さんに声をかけたことから実現。「来てくれてうれしい。みんなの技術も上がったと思います」と笑顔を見せた。

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