東海東京証券豊橋支店へ感謝状贈る/豊橋署
2024/02/29
感謝状を受けた水谷支店長㊧(豊橋署で)
豊橋署は26日、詐欺被害を未然に防いだ東海東京証券豊橋支店(豊橋市駅前大通1)の水谷直人支店長(46)に感謝状を贈った。
水谷支店長は今年1月11日、顧客の80代男性から電話で「株を売却し、600万円を現金化したい」などの依頼を受けた。慌てた様子を不審に感じ、男性宅に出向いて説得。翌12日には、署に付き添って詐欺被害を届け出た。
男性には架空の証券会社から投資を呼びかけるメールなどが入り、犯人側の指定する口座へ入金しようとしていた。
顧客が証券会社に株売却を依頼する際は、数週間ほど前に周知するのが一般的。水谷支店長は「数日後に必要」という内容や、普段とは異なる口調から詐欺と確信した。「普段は何でも相談に来るお客さまの様子が不自然だった」と振り返る。
その後、全国の支店に事例を報告。水谷支店長の対応を参考として計4件の未然防止があったという。「今後も会社全体で周知徹底して、被害を防いでいきたい」と警戒を強める。
昨年秋頃から、全国で投資をうたう詐欺メールが多発。著名人を名乗っての勧誘や、成功事例を報告し合うセミナーなどで、投資者を誘惑する内容が多い。
長らく投資に関わる経験者も被害に遭っているという。竹村賢二署長は「疑わしいメールなどが入った際は、証券会社や金融機関、警察に相談してほしい」と呼びかけている。