アリスガーデンデザイン初出展

英国王立園芸協会主催 5月 花の祭典「チェルシーフラワーショー」/浅田代表「捨てない庭」コンセプトに

2024/03/07

「Tomie’s Cuisine the Nobonsai(トミーズ クジーン ザ 野盆栽)」デザイン画

 国際ガーデニングショーの最高峰と言われる英国王立園芸協会(RHS)主催の花の祭典、チェルシーフラワーショー2024(チェルシー、5月開催)に、豊川市八幡町で植栽デザインなどを手がけるアリスガーデンデザイン(アリス、浅田つや子代表)が、出展を決めた。

 チェルシーは毎年、イギリスのロンドンで開催される園芸界の世界的イベントの一つで、イギリスをはじめとする各国の有名ガーデンデザイナーが参加し、テーマに沿ったさまざまな庭を披露する。

 今年は「環境」に重点が置かれ、「サステナビリティー」や「持続可能性」などをキーワードにしたガーデンデザインが注目ポイントになっている。

 アリスガーデンデザインは、2度目の挑戦で初めての参加。厳しい審査を経て、出展する機会を獲得した。

 出展部門は、チェルシーの中で最も小さい規模になるバルコニーガーデン部門。5メートル×2メートル、高さ2・5メートルのバルコニー空間の中に、無農薬、無化学肥料、不耕起のすべてを表現し、持続可能なガーデニング方法を提案する。

 タイトルは「Tomie’s Cuisine the Nobonsai(トミーズ クジーン ザ 野盆栽)」で、コンセプトは「捨てない庭」。植栽は、樹木からハーブまで65種類以上。バルコニーでありながらフードコンポストを利用して生ごみを庭の肥料として使う。「ゴミを出さない、庭に戻す」という考え方を表現する。

 デザインした浅田つや子さん(62)は「自然の森は、落ち葉が堆肥となり、次の芽を育てる。環境さえつくれば、雨だけで植物は育つ」という。「人も自然の中に参加する」という考え方で長年取り組んできた庭づくりを「アリスメソッド」と名付けて実践してきた。「バルコニーという限られたスペースでいかに持続可能な生活ができるかを、『アリスメソッド』を通して世界へ伝えたい」と意気込む。

 庭づくりを通して感じる自然環境の危うさや、夫が石川県輪島市出身ということから能登半島地震の被災地にも思いをはせる。「チェルシー出展に際し、多くの方から協賛の声もいただいているが、今回は、そのお気持ちを能登半島地震の被災者の皆さんに届けていただければ」と思いを語る。

 さらに「災害は止められないが、私たちにもできることがある。自然環境はつながっている。チェルシー出展を通して自然の仕組みや、自分が感じ取っている環境破壊についても伝えられるよう力を尽くしたい」と気を引き締めた。

 「Tomie’s Cuisine the Nobonsai(トミーズ クジーン ザ 野盆栽)」については、アリスの公式サイトで紹介している。

ガーデンデザイナーの浅田つや子さん

アリスガーデンデザイン公式サイトのQRコード

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「Tomie’s Cuisine the Nobonsai(トミーズ クジーン ザ 野盆栽)」デザイン画

ガーデンデザイナーの浅田つや子さん

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