5月4、5日の祭り見物に来て盛り上げて/豊橋
2024/03/07
勝花を作る氏子ら(白山比咩神社で)
華やかな勝花を背負って豊橋のまちなかを練り歩く伝統の祭礼「吉田花祭り」の準備が、最盛期を迎えている。氏子らが連日社務所に集い、背負う勝花を一つ一つ手作りしている。
勝花は桃色で、美濃和紙3枚を使って作られる。こよりに通して少しずつずらして重ね、三つ折りにして丁寧に開いて作るという。長さ約180㌢の竹に50房付け、背負い子に6本刺して背負い行列する。
約1万8000個が必要となるため、氏子の中には自宅で作りためて協力する人もあり、近隣住民が力を合わせて祭礼を支えている。
吉田花祭りは、豊橋市広小路3の白山比咩神社に伝わる祭礼で、1665(寛文5)年にみこしを新調したことをきっかけに始まった。1945(昭和20)年から途絶えていたが、2017年に地元の人の手で復活し受け継がれている。
祭礼は5月4、5両日に開催される。吉田花祭り実行委員会の河合保幸代表は「まちなかの活性化につながるよう頑張っている。見物に来て祭りを盛り上げてほしい」と呼びかけている。