カタクリなどが山道彩る/新城
2024/03/13
咲きはじめたカタクリの花(新城市日吉で)
茶臼山、明神山などとともに「奥三河名山八選」に選ばれている新城市日吉地区の風切山(かざきりさん、標高約356㍍)周辺が、春を迎えた。カタクリの花が咲きはじめ、満開のショウジョウバカマが山道を彩る。
山の中腹にあって来年3月閉鎖される老人福祉センター西の通称「だんご山」には、ユリ科の球根植物・カタクリの群生地があり、かれんな花を咲かせ始めた。カタクリはユリ科の多年草で、球根部分に「でんぷん」が多く含まれ、片栗粉の原料にもなる。
また、ショウジョウバカマはユリ科の常緑多年草で、桜淵公園から風切山山頂にかけての日当たりの悪い湿った斜面に群生している。花が中国の想像上の動物・猩々(しょうじょう)の紅色毛の猿顔のようで、重なった葉が身に着けたはかまに似ていることからこの名が付いたと言われる。年々開花が早くなっているようだ。