きょうリニューアル開館

コツメカワウソ仲間入り／深海魚の水槽展示充実／関係者向け内覧会／蒲郡市竹島水族館

2024/04/01

新たに仲間入りしたコツメカワウソ（蒲郡市竹島水族館で）

　改装工事のため１月から休館していた蒲郡市竹島水族館は１日、３カ月ぶりに再開する。オープンに先立ち、３月31日に関係者向けの内覧会があり、深海魚の展示を充実させた水槽や、新たに仲間入りしたコツメカワウソが公開された。

　同館によると、改装のテーマは「モア・ディープ」。市内で水揚げされる深海魚の展示を拡張し、魅力をより引き出す見せ方にこだわった。

　初お目見えのコツメカワウソは、１歳の雌雄１頭ずつで、以前カピバラがいたプールで展示されている。オランダの動物園から来た。

　今後、繁殖に取り組む計画で、現在は「お見合い」期間だという。２匹が慣れるまでは部屋を間仕切りしているが、向かって右の部屋にいる雌は格子から手を伸ばしたり、のぞき込んだりして雄に興味を示している。

　再オープンの目玉となる企画展「サザエさんと縁結び展」は、長谷川町子美術館・記念館とのコラボ企画。「サザエさん」の登場人物の名前の元になった海産物を展示し、原作の魅力を紹介する。館内の水槽には、キャラクターが紛れ込んでいる。

　同館では運営権が民間企業に移るのを機にリニューアル工事中で、現在、隣接する旧竹島パルクの解体作業が進められている。跡地には巨大な深海魚水槽などが呼び物の新館を建設し、10月には本格的なリニューアルオープンを迎える。小林龍二館長は「秋のオープンに向けて、さらに進化します。期待してください」と話した。