神事「流鏑馬」試乗式/人馬一体で直線250メートル駆け抜ける
2024/05/04
騎児たちが人馬一体の勇姿を披露した
豊川市一宮町の砥鹿神社で3日、ゴールデンウイーク恒例の例大祭が始まり、少年騎手が両手を広げて馬を駆る神事「流鏑馬(やぶさめ)式」の試乗式が行われた。地元の小学4年から高校2年まで男子12人が騎乗し、境内に設けられた直線約250メートルの馬場を勢い良く駆け抜けた。
流鏑馬は五穀豊穣を願う神事として約400年の歴史があり、昨年は新型コロナウイルス禍の開催中止を経て4年ぶりに行われた。試乗式では、疾走する馬の上で騎児たちが手綱から両手を放し、五色の色鮮やかな布引を棚引かせた。
神社境内に設置された特設馬場には、県内外から会場を埋め尽くす多くの観客が詰めかけ、目前を一瞬の刹那(せつな)に駆け抜ける騎児たちの姿に歓声を上げ、人馬一体の果敢な勇姿に盛大な拍手を送った。
また、例大祭初日は献花祭や神御衣奉献祭、宵宮祭などが催され、境内や参道ではテント販売やキッチンカー、露天商が並び、多くの見物客などでにぎわった。
4日は午前10時から例祭、午後は神輿(みこし)行列の神幸祭や流鏑馬式の本番を予定。最終日の5日は、後鎮祭や学童祭、少年少女剣道大会、東三河中学高校弓道大会などが実施される。