地域スポーツ企画「とにすぽ」
豊川高陸上部・ハードルの三好澄果(2年)/IHでの敗退きっかけ―飽くなき向上心 速さに磨き
2024/09/23
全国トップ級の素質を持つ三好澄果
豊川高校陸上部の三好澄果(2年)は「私自身、まだ陸上競技に打ち込んだ時間が足りない」と現状を冷静に受け止め、さらに高い目標へ挑む強い意志を示した。
三好がハードルを始めたのは、中学2年生。もともと四種競技だったが、得意種目に絞って競技力を向上し、全国を目指す決意を固めた。
高校に入り「環境と意識が大きく変わった」ことで、ハードルと向き合う時間が増えた。169センチの高身長を生かすダイナミックでパワフルな走りに、繊細な技術が伴い始めた。
今夏、東海制覇の勢いで挑んだ自身初のインターハイ女子100メートルH。予選は13秒97で順当に突破したが、準決勝は力を出し切れず全国の難しさを感じた。
ただ、この敗戦が彼女のやる気をさらに高めた。全国トップクラスの素質が開花すれば日本一を狙える。来年の戦いを見据え「武器のスプリントを生かしながらハードルをうまく跳ぶ技術が必要」と、走りの改善に取り組むことを決めた。
0・5秒。トップとの差を埋める地道な練習が続く。「もっと上のレベルで勝負したい」。三好の飽くなき向上心が、速さに磨きをかける。