競泳・今井月 現役引退

豊川高出身/リオ五輪代表で出場/自身のSNSなど通じ発表

2024/09/29

リオ五輪出場報告の記念撮影に臨む今井月さん(豊川市内で、2016年撮影)

 2016年のリオデジャネイロ五輪の競泳女子代表で、豊川高校出身の今井月(るな)さん(24)がこのほど、所属先や自身のSNS(交流サイト)を通じてコメントを出し「水泳競技を引退する事を決意しました」と報告し、現役引退を発表した。

 今井さんは、岐阜市出身。12年の全国JOCジュニアオリンピックカップ夏期大会の100、200メートル平泳ぎで学童新記録や15年の日本選手権200メートル平泳ぎで中学新記録を樹立し注目を集めた。豊川高1年の16年8月、リオ五輪200メートル個人メドレーで準決勝まで進み全体で15位。その後も世界選手権出場を重ねたが、21年開催の東京五輪、今夏のパリ五輪は代表入りを逃した。

 コメントで今井さんは「これまで、私の水泳を応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 今後については「水泳を通して経験してきた事を形を変えていかせる事ができればと思っています。新しい挑戦になりますが変わらず応援してくださるとうれしいです」と前向きなメッセージ。ファンやスポンサーへの感謝の言葉で締めくくった。

リオ五輪出場前の練習に臨む今井さん(豊川市内で、2016年撮影)

競泳人生21年、葛藤、感謝…/今井、コメントで思いつづる

 豊川高1年生でのリオ五輪出場で、脚光を浴びた今井月さんが、26日付で水泳競技から引退した。発表された長文コメントからは、競泳人生21年の葛藤や感謝、水泳への思いがあふれた。

 3歳の誕生日に水泳を始め、五輪出場など「順風満帆な競技人生」としつつ「大好きな水泳が仕事のような感覚になってしまった学生時代もあったし、空白の数年間、選択を間違えたなと思う事も正直あります」と振り返った。

 東京五輪選考後は「どん底だった」が、コーチやチームメートらの支えで奮起。パリ五輪選考は「(出場を果たせなかったら)引退する覚悟で臨みました」と明かした。

 引退への経緯は「24歳で正直身体も動くし、たくさんの人の『泳いでほしい』という声で何度も奮い立たせようと思いましたが、今後自分が泳いでいる姿をイメージする事も、あの辛(つら)さ、それ以上のものを乗り越えていく自信はありませんでした」と説明した。

 コメントの最後は、改行しながら短文で締めくくった。「水泳に出会えてよかった/辛い事の方が多かったけど/幸せな競技人生でした」―。

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リオ五輪出場報告の記念撮影に臨む今井月さん(豊川市内で、2016年撮影)

リオ五輪出場前の練習に臨む今井さん(豊川市内で、2016年撮影)

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