高校生ものづくりアイデアコン奨励賞に/宝陵高・衛生看護科3年生
2025/02/08
クールリュック枕を考案した(左から)小泉さん、青木さん、大河さん、鈴木さん(宝陵高校で)
豊川市の県立宝陵高校の衛生看護科3年生4人が、夏場の介助用品として「よいしょっと!クールリュック枕」を考案した。今年度の高校生ものづくりアイデアコンテストでは奨励賞に輝いた。
長方形の枕には肩紐が付いており、寝たきりの患者が背負うことで、なるべく体に負担をかけることなく体勢を変えることができる。触るとひんやりする接触冷感という素材を使い、保冷剤を入れられるポケットも装着している。
大河ののせさん(18)が昨年5月の病院での臨地実習で、体勢を変えた患者が熱を持った枕が体に触れることに不快感を訴えたことで思いついた。
鈴木彩香さん(18)、青木結里さん(18)、小泉紗和さん(18)も賛同し、7月の夏休みから4人で枕の構造を考えた。繰り返し洗浄できる素材を選ぶ、金属は一切使わない、患者の心理的負担を軽減するためリュック式にするなど、工夫と改善を重ねた。
4人はいずれも看護師を志しており、実用化も見据えている。「みんなで協力して、学んだことを広げて形にすることができた」と振り返った。