農山漁村振興交付金を活用し3カ年計画/豊川市農政企画協議会
2025/02/08
音羽米をPRする看板(JAひまわりグリーンセンター音羽で)
豊川市やJAひまわりで構成される豊川市農政企画協議会は、県内で唯一採択された国の農山漁村振興交付金(農山漁村発イノベーション対策)を活用し、2026年度まで3カ年かけて音羽地区のブランド米「音羽米」を軸とした農業の活性化に取り組んでいる。
この事業は農産物などの地域資源の付加価値を高め、所得と雇用機会の確保を図る取り組み。豊川市北西部の中山間地に位置する音羽地区で、減農薬の「音羽米」のブランド力アップを目指す。「『来て』『見て』『食べて』特別な体験ができる魅力あふれる音羽米のまち」をキャッチコピーに、3カ年で他市からの関係人口の増加を図る。
メンバーは事業、観光資源開発、商品開発の3部門に分かれて取り組んでいる。事業部門では再生可能エネルギーとして田んぼ近くに太陽光発電設備を整備し、環境負荷の低減につなげる。観光資源開発部門では音羽米などを活用した観光プラン考案や、栽培の歴史や背景を伝える動画を制作。商品開発部門では地域住民や生産者も一緒にワークショップでジェラートなどの加工品の開発を進めている。昨年11月には観光資源開発部門が中心となり、同JA音羽支店で交流促進イベント「音羽まつり」を初開催。音羽米を使ったグルメ販売などに1000人以上が来場した。
統括担当として携わる同JAの牧野延全さんは「音羽地区が盛り上がり、音羽米を育ててみたいと思う人が増えれば」と期待している。