習慣化アプリでフレイル予防

社会貢献 高齢者の動機付けに/継続率も良い傾向 豊橋市活用手応え

2025/02/12

東三河フードバンクへの寄付品の贈呈式(豊橋市提供)

 スマートフォンの習慣化アプリでチームを組んだ豊橋市内の高齢者が力を合わせて地域の団体を支援するプロジェクトが、このほど目標を達成した。実施した市は「フレイル(虚弱状態)」予防でのアプリ活用に手応えを感じている。

 69人の高齢者が、昨年10月からプロジェクトに参加した。おおむね5人1組になり、外出先で見た風景や歩数を習慣化アプリ「みんチャレ」を通じて写真で報告。他のメンバーに承認されると「コイン」を獲得できる仕組みで、そのコインが今年1月1日に目標数に達した。

 取り決めに従い、食品スーパーを展開する協賛企業のタカラ・エムシー(静岡市)から保存食や菓子、調味料など計300点が同月27日にNPO法人東三河フードバンクに贈られた。

 市によると、みんチャレを利用したのは2023年度に続き2回目。前回も目標に到達した。

 みんチャレはスタートアップの「エーテンラボ」(東京)が開発した。市は同社と22年8月に「健幸(けんこう)なまちづくりパートナーシップ」を締結した。

 いかに介護が必要になる手前のフレイルを予防するかが、高齢者の保健行政では関心事となっている。

 市長寿介護課の鈴木敬之課長補佐は「プロジェクトを立ち上げ、頑張って社会貢献できると高齢者の動機づけになり、継続率も良い傾向にある。ぜひ続けていきたい」と話した。

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