飲食や玩具など100件近い露店並ぶ/豊川
2025/02/12
陶器を買い求める住民ら(豊川市国府町で)
江戸時代から続く伝統行事「国府の市」が11日、豊川市国府町で開かれた。中心部の旧東海道などが歩行者天国となり、100件近い露店が並んだ。(由本裕貴)
普段はシャッターが目立つ商店街も、年に一度のこの日だけは特別にセールを行う店舗もあり、活気があふれた。飲食や玩具、ゲームなども立ち並び、子どもたちの笑い声が飛び交った。食べると夏病みしないとされる名物の厄よけ餅も老舗の太田屋などで売られ、早朝から買い求める人たちの列ができた。
国府の市は江戸時代の貞享2(1685)年に始まり、正月の縁起物などを交換する「歳の市」などと名前を変えながら続いている。かつて主流だった陶器や植木を売る店は数えるまでに減った。