蒲郡BP開通直前ウオークイベント/記念撮影や眺望楽しむ/経済活性化や渋滞解消へ期待の声も
2025/02/17
大村知事のフラッグを合図に路上を歩き始める参加者ら(蒲郡市五井町で)
国道23号蒲郡バイパス(BP)が来月8日に開通するのを前に、蒲郡市内の本線で16日、記念イベントがあった。約3000人がウオーキングに参加し、真新しい車道を踏みしめながらBP西側の往復約2・5キロを散策した。
蒲郡BPは、豊橋市と名古屋圏を結ぶ名豊道路(延長72・7キロ)の一部。最後の未開通区間として残った豊川為当(豊川市)―蒲郡両インターチェンジ(IC)間の9・1キロは、開通まで3週間を切った。車が走り始める前の「今しかできない」体験をしてもらおうと、沿線の蒲郡、豊川両市がイベントを主催した。
開会式典では、鈴木寿明蒲郡市長が「国、県、市や地域の皆さんのおかげで開通が実現する。きょうは歩いて、素晴らしい思い出にしましょう」と呼びかけた。竹本幸夫豊川市長は「豊川市では2カ所で工業団地を計画している。全線開通を経済活性化に生かしたい」と意気込んだ。
ウオーキングは、蒲郡市五井町の山の中腹の五井トンネル付近を出発点に、大村秀章知事がチェッカーフラッグを振ってスタートした。参加者は五井トンネルをくぐって蒲郡IC方面へ進み、写真を撮ったり、眼下に広がる眺めを楽しんだりした。道に寝転んで、この日ならではの記念撮影を楽しむ人たちもいた。
豊川市市田町の会社員中野幹也さん(64)は、子や孫と3世代9人で訪れた。「一生に一度の経験になる。開通すれば周りの渋滞が減って助かると思う」と期待を寄せた。
会場にはキッチンカーや各市町の物販ブースが立ち並び、消防や警察車両などを展示するコーナーも設けられた。