南大西洋を航海/嶋勝康さん撮影
2025/02/17
元気良く海面を跳ねるペンギン(いずれも嶋勝康さん撮影)
豊川市在住のアマチュア写真家・嶋勝康さん(85)が、日本最大級の豪華客船パシフィック・ワールド号に乗り南大西洋を航海、南極海域に生息するペンギンをカメラで捉えた。
南極海域に立ち入る場合は、厳しい制約が課せられる。とりわけ「海を汚さない」「鳥インフルエンザを持ち込まない」など。乗船者はコインランドリーの一時使用停止、食事メニューから鶏肉が消えるなどの協力を求められる。
南米最南端の町ウシュアイア港から1日以上かけて南極海域に入ると情景が変わる。日本では(南半球は)夏というイメージだが、雪もチラつき気温は零度にも下がる。
南極半島に沿って南西に進むと残雪も多くなり、流氷のかけらも大型化し氷山となる。ペンギンとクジラが共演する静寂の世界に「右舷3時方向」と船内放送があれば、進行の右横にペンギンが流氷にちょこんと見えて歓声が上がる。
ゴマ粒大で双眼鏡が必要になるも、愛くるしい姿に満足する。この海域では珍しく地肌の岸辺が緑色に見える区域があり、そこがペンギンのコロニーだ。
海面を飛び跳ねる元気な姿は、まるで魚のようだった。