いよいよシーズン/豊根・津具の 大入川漁協/釣り解禁控え4000匹放流
2025/02/27
放流直後のアマゴ(設楽町の津具川で)
奥三河をアマゴ前線が北上している。2月に入って南の方から順に釣りが解禁され、今週末には東栄町や豊根村でもいよいよシーズンが始まる。同村と設楽町津具地区をエリアとする大入川漁協は26日、渓流ファンの期待に応えようと成魚400キロ(4000匹程度)の放流を行った。
この日は朝8時半に組合員ら10人が集まり、正午ごろまで作業をした。エリアが広く支流が多いため、東と西の二手に分かれ、岩場に白い雪も残る川へと手際よく魚を放していった。
渓流釣りをめぐっては、もう一つの柱であるアユの客数が減少傾向にある。一方、アマゴは昔ながらの餌釣りに加え、ルアー釣りを楽しむ若者が増えつつあり、大入川漁協は放流に力を入れる。
解禁後も4回にわたり各100キロの成魚を放すほか、5月には稚魚5万5000匹の放流を予定。稚魚から川で育つと、色鮮やかで身の締まったアマゴになるという。
同漁協の釣り解禁は3月1日。萩原一組合長(65)は「人影を見るだけで逃げてしまうほど敏感な魚なので、駆け引きを楽しめる。ぜひ釣りに来てほしい」と話している。