豊橋市内の飲食店でも確認/厚生労働省がSNSなどで注意喚起
2025/03/18
厚生労働省HPで公開されている注意喚起チラシの一部(提供)
厚生労働省はこのほど、感染力が非常に強いノロウイルスによる食中毒が、各地で続発しているとして、交流サイト(SNS)やホームページ(HP)などで注意喚起した。主に調理する人の手や指から広がると指摘。石けんによる丁寧な手洗いと食品の十分な加熱などを呼び掛けている。
同省によると、2023年にノロウイルスによる食中毒は163件発生し、5502人の患者が出た。今年に入り県内でも発生。13日には豊橋市内の飲食店でも確認され、15人に下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出た。
ノロウイルスは食品や人から感染し、発症まで1~2日。吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、微熱などが1~2日続く。
同省のリーフレットなどでは、予防のポイントとして、感染の症状がある場合は食品を扱う作業をしない▽トイレに行った後や調理施設へ入る前に、指先や指・爪の間などを丁寧に手洗いする▽熱湯や洗剤で調理器具を消毒する―ことなどを挙げている。
ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、二次感染の恐れがあるとして、患者の嘔吐物やおむつなどの処理には、使い捨て手袋や塩素系の消毒液を使って拭き取ることなどを助言している。