新城市海老の川売地区で
2025/03/18
梅の花が見ごろを迎える(新城市海老の川売地区で)
奥三河の「梅の名所」で知られる新城市海老の川売(かおれ)地区の梅の花が、このところの暖かさで見ごろを迎え、近くの木下梅園の梅も本格的に咲き出した。
川売は、日本のふるさと百選にも選ばれた。段々畑に南高梅(なんこううめ)、鶯宿梅(おうしゅくばい)、小梅など7種類の実梅の木約1500本が植えられている。開花が昨年よりかなり遅かったが、ここ数日のうちに一斉に咲き始め、17日現在四~五分咲き。
今は「梅花まつり」開催中。売店を営業する近藤美紀さんは「今週が見ごろ。周辺を散策して梅の花が広がる景色と住民とのふれあいを楽しんでほしい」と話す。
一方、木下梅園は海老副川にあり、しだれ梅が川売と同様ここ数日で開花が進み、現在四分咲きという。園内のフジボタンシダレ、シラタキシダレなど7種類、約100本のしだれ梅にはピンクや赤、白の花が咲き、山里を色鮮やかに染めている。
園は、近くに住む木下文雄さん(87)かつ子さん(83)夫婦が個人で所有し世話をしている。昨年定年退職した長男の宏之さん(61)も、今年からは一緒に作業や管理を行っている。
かつ子さんは「梅の花は香りがあって上品。満開ではなく、つぼみがある花はまさに希望。ぜひ見ていただきたい」と来園を呼びかけている。